N2_gokaku_dekiru_第１部_問題10_読解_内容理解_問1

__しばらく仕事で地方に住んでいて５年ぶりに東京に帰ってきました。生まれて育った土地ですが、東京という街は、５年も留守にするとまるで別の土地に迷い込んだようです。卒業した小学校は高齢者向け施設に、駅前の喫茶店はコンビにに、広い庭のあった古い家はマンションに、商店街からも肉屋さんや魚屋さんが姿を消し、新しいスーパーが二つできました。たしかに、以前よりずっと便利です。駅が地下になって、上は公園です。車がすれ違うのがやっとだった道も広くなりました。でも、私はなくなってしまった鳥肉専門の肉屋さんの焼き鳥(注）の味がなつかしいです。肉屋のおばさんの笑顔にももう会えません。

(注）焼き鳥：鶏肉を小さく切ってくしに剌し、しょうゆや塩などで味をつけて焼いたもの

問　筆者は、東京が変わっていくことをどう思っているか。

１．変わっても便利になっていくならいい。

２．住みやすい街に変わっていくならいい。

３．変わっていくのはしかたがないことだ。

４．あまり変わってほしくないものもある。